COLUMN

婦人科のがん(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん)違いを解説【医師監修】

  • 女性特有の病気、症状
  • 子宮・卵巣
  • 疾患や検査について
婦人科のがん(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん)違いを解説【医師監修】

婦人科のがん(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん)の違いを知っていますか?
「婦人科のがんは子宮頸がん検診を受けているから大丈夫」と思っている方は少なくありません。しかし、子宮頸がん検診は子宮・卵巣のがん全てを発見できる検査というわけではありません。

この記事では、子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんについて、発生する場所・原因・症状・好発年齢・診断に必要な検査という点でそれぞれの違いを詳しく解説します。

【目次】

婦人科のがん(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん)は何が違うの?
「子宮がん検診」で全てのがんが見つかるわけではない!
子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんの違い|検査について
 ・子宮頸がん
 ・子宮体がん
 ・卵巣がん
クレアージュ東京の検査プランについて

監修 婦人科医師 大島乃里子先生

クレアージュ東京レディースドッククリニック「ドクター紹介」はこちら

婦人科のがん(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん)は何が違うの?

子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんは、いずれも婦人科のがんですが、発生する部位・原因・診断に必要な検査が異なる、それぞれ別のがんです。

子宮にできるがん・部位別の違い(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん)
※子宮にできるがん・部位別の違い

子宮頸がん・子宮体がんは、どちらも子宮のがんですが、子宮の中で発生する位置が異なり(頸がんは出口側の頸部、体がんは奥にある内膜)、卵巣がんは子宮とは別の器官である卵巣にできるがんです。
原因についても、子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染、子宮体がんは女性ホルモンのエストロゲンなどが関係すると言われています。卵巣がんは体質や排卵歴などが関係するなど、それぞれ発症に関連する要因が異なります。

【子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん 比較表】

婦人科のがん(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん)違いを解説【医師監修】

「子宮がん検診」で全てのがんが見つかるわけではない!

子宮・卵巣の婦人科のがんは、それぞれ診断のための検査が異なります。

子宮頸部から採取した細胞を調べる「子宮頸部細胞診(子宮頸がん検診)」は、一般的に婦人科のがんの検診として知られています。また、この検査は「子宮がん検診」と呼ばれることもあるため、婦人科のすべてのがんの検査と認識している方も多いのですが、見つけることができるのは子宮頸がんのみです。
▷ 子宮頸がんとその検査(子宮頚部細胞診)について

子宮体がんは、一般の無症状女性を対象として国の指針に定められたがん検診はありません。
特に閉経後に出血がみられた場合や、月経以外の不正出血が続く場合には、早めに婦人科を受診することが大切です。経腟超音波検査で子宮内膜の厚みや不整を確認したり、内膜の組織を直接採取する検査を行い診断します。

※ 経腟超音波検査は、子宮体がんを早期に発見・除外できる検査ではありませんが、子宮内膜や子宮・卵巣の状態を観察することができます。婦人科疾患の評価を希望される方は、婦人科検診の追加検査として経腟超音波検査を受けることができます。
▷ 経腟超音波(エコー)検査について

卵巣がんは初期には症状が乏しくさらに見つけにくく、子宮頸部細胞診はもちろん、内診や経腟超音波でも早期発見が難しいがんです。一方、経腟超音波検査では、卵巣の腫大や卵巣嚢腫などの病変が見つかることがあります。卵巣嚢腫の中には、将来的に悪性化する可能性のあるタイプもあるため、そのような病変が認められた場合には、定期的な経腟超音波検査による経過観察が推奨されます。
また、卵巣腫瘍が疑われる場合には、必要に応じてCA125などの腫瘍マーカーを測定します。ただし、腫瘍マーカーは卵巣がんを早期発見するための検査ではなく、画像検査などと組み合わせて診断の参考として用いられます。
腫瘍マーカー検査について

POINT

「子宮がん検診を受けているから安心」という考え方は誤解であり、子宮・卵巣の婦人科のがんを全て見つけることのできる検査はありません。それぞれのがんの特徴を知り、定期的な婦人科検診の際に、症状や所見に応じて必要な検査を受けることが大切です。

婦人科検査の役割の違い(内診・子宮頸部細胞診・経腟超音波)
婦人科の検査の痛み軽減方法・生理中の受診の注意点

子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がんの違い|検査について

子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん、3つのがんそれぞれの特徴と、検査についてもっと詳しく解説します。

子宮頸がん

  • 発生する場所

子宮頸がんは、子宮の入り口にあたる「子宮頸部」に発生します。腟から近い位置にあるため、検査で細胞を採取しやすい部位です。

  • 原因

主な原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)の持続的な感染です。性交渉によって感染するウイルスで、多くの人が一度は感染しますが、そのほとんどは自然に排除されます。このウイルスの感染が長期間続くことで、がん化に至ります。
HPV(ヒトパピローマウイルス)について

  • 症状の違い

前がん病変やごく初期の段階では、自覚症状がほとんどありません。進行すると、月経以外の不正出血や、性交時の出血、おりものの変化などが見られるようになります。

  • 好発年齢

婦人科のがんの中では発症年齢の層が低く、20代後半あたりから患者数が目立つようになり、30〜40代での発症も多く報告されています。

  • 検査

子宮頸がんは、症状がない段階から検診によって発見することが可能ながんです。子宮頸部の細胞を採取して調べる「子宮頸部細胞診(子宮頸がん検診)」が基本の検査です。あわせて、原因となるHPV感染の有無を調べる「HPV検査」を行うこともあります。

▷ 子宮頸がんとその検査(子宮頚部細胞診)について

子宮体がん

  • 発生する場所

子宮体がんは、子宮の奥にある「子宮体部」、特にその内側を覆う「子宮内膜」から発生します。そのため「子宮内膜がん」と呼ばれることもあります。

  • 原因

子宮体がんにはいくつかのタイプがありますが、女性ホルモンであるエストロゲンが長期間にわたって子宮内膜を刺激し続けることが主な原因です。出産経験がない方、肥満、月経不順などでリスクが高まるとされています。

  • 症状の違い

子宮頸がんと異なり、比較的早い段階から不正出血という症状が現れやすいのが特徴です。特に閉経後の出血は、子宮体がんのサインとして注意が必要です。

  • 好発年齢

子宮頸がんよりも発症年齢の層は高めです。閉経が近づく40代後半あたりから患者数が増え始め、閉経後の50〜60代での発症数も多くみられています。

  • 検査

子宮体がんには、無症状の女性を対象とした有効なスクリーニング検査は確立していません。不正出血などの症状がある場合、経腟超音波検査で子宮内膜の厚さなどを確認し、必要に応じて子宮内膜の細胞を採取する内膜細胞診や組織診による精密検査を行います。

※ 当院では、経腟超音波検査で内膜肥厚などの所見があり、子宮体がんの可能性を否定できない場合は、体がん検査の受診をおすすめしています。ただし体がん検査は頸がん検査より侵襲や痛みを伴いやすいため、ホルモン補充療法の有無や身体的な状況などを踏まえ、人間ドックのオプション検査として院内で実施するか個別に判断しています。院内オプションでの実施が難しいと判断した場合も、念のための確認として、婦人科への受診・ご相談をご案内しています。

卵巣がん

  • 発生する場所

卵巣がんは、子宮ではなく、子宮の左右にある「卵巣」に発生します。子宮の疾患とは発生部位そのものが異なります。

  • 原因

単一の原因があるわけではなく、家族に卵巣がんや乳がんの既往がある場合の遺伝的な要因、出産・排卵の回数、子宮内膜症の既往といった複数の要因が発症に関連すると考えられています。

  • 症状の違い

卵巣は骨盤の奥深くにあるため、腫れても自覚症状として現れにくく、初期に症状が出ることはほとんどありません。進行してから腹部の張りや違和感といった症状が出ることが多く、「沈黙のがん」と呼ばれることもあります。

  • 好発年齢

子宮体がんと同様に40代を過ぎたころから患者数が増加する傾向にあり、50〜60代での罹患数がピークです。閉経後だからと油断できないがんの一つです。

  • 検査

卵巣がんには、無症状の女性を対象とした有効なスクリーニング検査は確立していません。卵巣の腫大や腫瘍が疑われる場合には、経腟超音波検査で卵巣の腫れの有無を確認し、必要に応じてCA125などの腫瘍マーカーの血液検査を組み合わせます。確定診断には手術による組織検査が必要です。一方、経腟超音波検査で卵巣嚢腫などの病変が見つかることがあります。卵巣嚢腫の中には将来的に悪性化する可能性のあるタイプもあるため、そのような病変が認められた場合には、定期的な経腟超音波検査による経過観察を行います。

▷ 経腟超音波(エコー)検査について
腫瘍マーカー検査について

【婦人科の検査が充実】クレアージュ東京の検査プランについて

婦人科のがん(子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん)はそれぞれ特徴が異なり、一つの検査だけを受けていれば良いというわけではありません。

自分自身の体を定期的にチェックすることで、がんの疑いに早めに気付くことができます。

女性専用の人間ドック・健康診断施設「クレアージュ東京」では、女性が安心して検査を受けられる環境をご用意しております。すべてのプランで経腟超音波検査を実施し、子宮頸がんだけではなく、子宮内膜症や子宮筋腫など、女性特有の疾患の早期発見を目指します。

4つの人間ドックプラン「レディースドック」

レディースドック ライト

はじめて人間ドックを受ける方向け
対象年代:20代・30代

レディースドック ベーシック

婦人科や乳がん検診など女性に必要な検査を受けたい方向け
対象年代:30代以上

レディースドック プレミアム

基本的な人間ドックプランに加え、年齢変化も気になる方向け
対象年代:30代以上

トータルチェックドック

現在のお身体の状態や、女性の不調の原因となりうる症状なども気になる方向け
対象年代:40代以上

子宮・卵巣、大腸、乳房に特化した検査「YOU健診」

女性特有の疾患を総合的にチェックすることができる検査プランです。

20代向けの「YOU健診」を詳しくみる
30代向けの「YOU健診」を詳しくみる
40代以上向けの「YOU健診」を詳しくみる

YOU健診単品プラン「婦人科検診」

YOU健診単品プランとして、3種類の婦人科検診もご用意しております。

・婦人科検診A(経腟超音波)
・婦人科検診B(子宮頸部細胞診+経腟超音波)
・婦人科検診C(子宮頸部細胞診+経腟超音波+HPV検査)

「婦人科検診」単品プランを詳しくみる

人間ドック プランチェック

7つの設問に答えるだけで、ご自身に必要なおすすめの検査とオプション情報を把握することができます。

【女性のための人間ドック】クレアージュ東京 レディースドッククリニック

当院では、医師・スタッフすべて女性による検査を行っております。
初めての人間ドック・婦人科検診で不安のあるかたも、お気軽にご相談・お問合せください。

クレアージュ東京レディースドッククリニック

関連記事

最新記事

CONTACT US

まずはお気軽にご相談ください

人間ドックご予約電話番号

電話アイコン 0120-815-835

電話受付時間(日曜・月曜・祝日除く)
8:30~16:00

団体・企業ご担当者さま
お問い合わせ電話番号

電話アイコン 03-6626-3955

電話受付時間(日曜・月曜・祝日除く)
8:30~16:00

9時~10時台はお電話が集中し、特につながりにくい時間帯となっております。
午前中はお電話が混みあうことが予想されます。
ご不便をおかけいたしますが、つながらない場合は少しお時間をあけておかけ直しくださいませ。

団体・企業
ご担当者さまへ
ご予約・空き状況
クリニックアート