アレルギー検査(MAST36)とは?|花粉症などアレルギーについて解説【医師監修】 - クレアージュ東京 レディースドッククリニック

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アレルギー検査(MAST36)とは?|花粉症などアレルギーについて解説【医師監修】

  • 疾患や検査について

「特定のものを食べると体調が悪い」「季節性に原因不明の不調がおきる」― そんな症状に悩まされていませんか?実は、その不調の背景にアレルギーがあるかもしれません。

この記事では、アレルギーの原因や種類、女性ホルモンとの関連、アレルゲン特定の重要性などの基礎知識に加え、一度の採血で36種類のアレルゲンを調べられるアレルギー検査「MAST36」について、検査項目・結果の見方などの詳細をご紹介します。

アレルギーの原因・症状
アレルギーの種類・主なアレルゲン
アレルギー検査の必要性|5つのメリット
アレルギー検査「MAST36」|検査項目・結果の見方
アレルギーの治療について
クレアージュ東京の「アレルギー検査」

アレルギーの原因・症状|女性ホルモンとの関連

まずはアレルギーの基礎知識について解説します。

アレルギーの原因・メカニズム

私たちの体には、ウイルスや細菌などの有害な物質から身を守る免疫システムが備わっています。アレルギーとは、本来無害であるはずの物質に対して、免疫システムが過剰に反応してしまう状態を指します。アレルギー体質の方の体は、花粉や食べ物などの本来無害な物質を「敵」と誤って認識してしまうのです。

この誤認識により、体内で「IgE抗体」という特殊な抗体が作られます。
そして、再び同じ物質が体内に入ると、IgE抗体が反応し、ヒスタミンなどの化学物質が放出されます。このヒスタミンが、くしゃみ、鼻水、かゆみなどのアレルギー症状を引き起こすのです。

アレルギーは遺伝的な要因も関係しており、両親がアレルギー体質の場合、子どもがアレルギーになる確率は高くなります。また、生活環境の変化やストレス、大気汚染なども発症に影響を与えると考えられています。

アレルギーの症状|原因不明の体調不良がアレルギーの可能性も…

アレルギーの症状は実に多様で、軽いものから命に関わる重症なものまで幅広く存在します。

【よくあるアレルギー症状】

  • くしゃみ、鼻水、鼻づまり
  • 目のかゆみ、充血、涙目
  • 皮膚のかゆみ、じんましん、湿疹
  • 咳、喘息、呼吸困難
  • 腹痛、下痢、嘔吐
  • 頭痛、倦怠感

特に注意が必要な症状は、アナフィラキシーショックと呼ばれる全身性の重篤なアレルギー反応です。血圧低下、意識障害、呼吸困難などが急速に進行し、命に関わることもあるため、すぐに救急対応が必要です。

また、一見アレルギーとは無関係のような症状の裏に、アレルギーが隠れているというケースも少なくありません。
「なんとなく調子が悪い」「咳が長引く」「疲れやすい」「頭がボーっとする」といった、原因不明の体調不良の背景に、実はアレルギーが隠れているという可能性があるのです。

遅延型アレルギーとは?

一般的なアレルギー(即時型アレルギー)は、原因物質に接触してから数分から数時間以内に症状が現れます。しかし、「遅延型アレルギー」は、接触後数時間から数日経ってから症状が出るため、原因の特定が難しいという特徴があります。

遅延型アレルギーは、IgE抗体ではなく、IgG抗体やT細胞が関与するアレルギー反応です。慢性的な疲労感、頭痛、消化器症状、肌荒れなど、漠然とした不調として現れることが多く、アレルギーと気づかれないまま過ごしている方も少なくありません。

女性ホルモンとアレルギーの関係

女性の場合、エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが免疫システムに影響を与えるため、ホルモンバランスの変化がアレルギー症状に影響を与えることがわかっています。
月経(生理)周期/妊娠・出産/更年期など、女性ホルモンが大きく変化する時に、花粉症の症状が悪化したり、喘息発作が起きやすくなるなど、アレルギー症状が悪化したり逆に改善するケースもあります。

アレルギーの種類・主なアレルゲン

アレルギーを引き起こす元となる物質、主なアレルゲンは下記になります。

吸入系アレルギー(花粉、ハウスダスト、ダニ、カビなど)

屋内外の空気中を漂う物質を吸い込むことで起こるアレルギーです。身近で患者数も多いタイプのアレルギーと言えます。

  • 花粉症: スギ、ヒノキ、ブタクサ、カモガヤなど、季節ごとに飛散する花粉が原因です。春のスギ花粉症が最も知られていますが、実は一年を通じて何らかの花粉が飛んでいます。
  • ハウスダスト: 家の中のホコリに含まれる様々な物質の総称です。ダニの死骸やフン、カビ、ペットの毛やフケ、繊維くずなどが含まれます。
  • ダニ: 特にチリダニ(ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ)が主要なアレルゲンです。布団やカーペット、ソファなどに生息し、高温多湿の環境を好みます。
  • カビ: アルテルナリア、クラドスポリウム、アスペルギルスなどが代表的です。浴室やキッチン、エアコン内部など、湿気の多い場所に繁殖します。

食物アレルギー(卵、乳製品、小麦、甲殻類、果物など)

特定の食べ物を摂取することで起こるアレルギーです。子どものころに発症した食物アレルギーが、成長とともに改善する場合もありますが、大人になってから突然発症するというケースもあります。

【主な食物アレルゲン】

  • 鶏卵(最も多い)
  • 牛乳・乳製品
  • 小麦
  • 大豆
  • ナッツ類(ピーナッツなど)
  • 甲殻類(エビ、カニ)
  • 小麦
  • 果物類(リンゴ、モモ、キウイなど)
  • 魚類(サバ、サケなど)
  • ソバ

また、花粉症の方が特定の果物や野菜を食べると口の中がかゆくなる「口腔アレルギー症候群」の診断も近年増加しています。

その他(動物、昆虫、金属、薬剤など)

  • 動物アレルギー: 犬や猫の毛、フケ、唾液、尿などに含まれるタンパク質が原因です。ペットを飼っていなくても、動物を飼っている人の衣服についた物質で症状が出ることもあります。
  • 昆虫アレルギー: ハチ(スズメバチ、ミツバチなど)に刺されることで起こるアレルギーは、アナフィラキシーを起こすリスクが高く危険です。また、ゴキブリの死骸やフンもアレルゲンとなります。
  • 金属アレルギー: ニッケル、コバルト、クロムなどの金属に触れることで皮膚炎が起こります。アクセサリーや時計、歯科金属などが原因となることがあります。
  • 薬剤アレルギー: 抗生物質、解熱鎮痛剤、造影剤など、様々な薬剤がアレルギーの原因となり得ます。過去に問題なく使用できた薬でも、突然アレルギーを起こすことがあります。

アレルギー検査の必要性|5つのメリット

「なんとなく体調が悪い」という状態が続いているのに、原因がわからないまま過ごしていませんか?アレルギー検査を受けることで、様々なメリットがあります。

原因物質の特定

何に対してアレルギーがあるのかを明確にすることで、適切な回避策が取れます。例えば、「もしかしたら花粉症かも」という曖昧な状態から、「スギとヒノキに強いアレルギーがある」など、具体的な情報を得られます。

治療方針の決定

アレルゲンが明確になることで、医師は最適な治療法を選択できます。抗アレルギー薬の種類や、免疫療法の適応があるかなど、個々の状態に合わせた治療計画が立てられます。

予防策の実施

アレルゲンがわかれば、それを避ける具体的な対策が取れます。食物アレルギーなら該当食品を避ける、ダニアレルギーなら寝具の対策を強化するなど、効果的な予防が可能になります。

重症化の防止

アレルギーは放置すると悪化したり、新たなアレルギーが加わったりすることがあります。早期発見・早期対応により、重症化を防ぐことができます。

生活の質の向上

アレルギー症状の原因がわかると適切な対処ができるようになることで、原因不明だった症状が改善し日常生活が大きく改善します。

アレルギー検査「MAST36」について|検査項目・結果の見方

当院では、MAST36のアレルギー検査をご用意しています。

アレルギー検査「MAST36」とは?基本の36項目

MAST36(マストサーティシックス)は、一度の採血で36種類のアレルゲンを同時に調べることができるアレルギー検査です。日本人がアレルギー反応を示す頻度の高い主要なアレルゲンを網羅しております。
MAST36という名称は、「Multiple Allergen Simultaneous Test(複数アレルゲン同時測定)」の頭文字と、測定項目数の36を組み合わせたものです。

【MAST36で検査できる項目】

■ 食物系(20項目)
卵:卵白、オボムコイド(卵白に含まれる熱に強いタンパク質)
乳製品:ミルク
穀物:小麦、ソバ、米
豆類:大豆、ピーナッツ
種実類:ゴマ
魚類:マグロ、サケ
甲殻類:エビ、カニ
肉類:牛肉、鶏肉、豚肉
果物:トマト、モモ、バナナ、キウイ
■ 花粉系(8項目)
樹木花粉:スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ
草本花粉:カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ混合物Ⅰ、ヨモギ
環境系(4項目)
室内塵:ハウスダストⅠ、コナヒョウヒダニ
動物:ネコ皮屑、イヌ皮屑
■ その他(4項目)
カビ:カンジダ、アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)
その他:ラテックス(天然ゴム)

アレルギー検査「MAST36」の検査方法

アレルギー検査「MAST36」の検査方法は血液検査になります。
少量の血液(0.5mL程度)を使用して検査ができるため、健康診断や人間ドックの採血時の血液を使用して検査することが可能です。
事前の食事制限なども特に必要なく、一度の採血で多項目検査が可能なので、当日すぐに検査を受けることができる医療機関も多くあります。

※当院ではアレルギー検査の当日追加を承っておりますので、お気軽にお声かけください。

アレルギー検査「MAST36」結果の見方|MASTクラス

検査結果は数値とMASTクラス(0〜6)で示されるため、アレルギーの程度を客観的に把握できます。どのアレルゲンに強く反応しているかが一目でわかり、優先的に対策すべき項目が明確になります。

【MASTクラス】

MASTクラス:0陰性(1.39以下)-アレルギーなし
MASTクラス:1疑陽性(1.40〜2.79)
MASTクラス:3陽性(2.80〜6.99)-軽度
MASTクラス:4 陽性(7.00〜34.9)-中等度
MASTクラス:5 陽性(35.0〜99.9)-高度
MASTクラス:6 陽性(100〜299)-非常に高度
MASTクラス:7 陽性(300以上)-極めて高度
POINT

アレルギーは検査結果だけで判断するのではなく、実際の症状や生活状況と照らし合わせて、医師と総合的に判断することが非常に重要です。結果の数値にこだわりすぎず、日常生活を改善するための参考として活用しましょう。

アレルギーの治療について

アレルギー治療の基本は、「アレルゲンの回避」「薬物療法」「アレルゲン免疫療法」の3つです。症状の程度やアレルゲンの種類に応じて、医師の指導のもと適切な治療法を選択します。

薬物療法は、飲み薬・点鼻薬・点眼薬・貼り薬などで症状を和らげます。また、重症のアレルギー症状や急性の症状に対してステロイドを使用する場合もあります。

アレルゲン免疫療法(減感作療法)は、根本的な体質改善を目指す治療法です。アレルゲンを少量ずつ体内に取り入れることで、徐々に体を慣らしていき、アレルギー反応を起こしにくくします。治療期間は3〜5年間継続が必要で、治療開始前には適性があるかどうかの検査が必要です。
舌下免疫療法・皮下免疫療法などの方法があります。

アレルギーの治療法は年々進歩しており、適切に対処すれば、日常生活への影響を最小限に抑えることができます。原因をしっかり特定して、医師とよく相談し、自分に合った治療法を見つけることが大切です。

クレアージュ東京で「アレルギー検査」が受けられます

クレアージュ東京では、各種検査プランにアレルギー検査「MAST36」をオプションで追加することができます。ぜひご利用ください。
※ 当院は健診施設のため、アレルギーの治療は対応しておりません。

アレルギー検査「MAST36」オプション追加について

【オプション追加料金】

■ アレルギー検査「MAST36」:11,000円 (税込)

【オプションご予約方法】

オプション検査をご希望の方は、検査・健診ご受診の前日までにお電話にてお申し込みください。
※ ご加入の健康保険組合によっては金額が異なる場合がございます。

TEL:0120-815-835
 (火~土、8:30~16:00)

【女性のための人間ドック】クレアージュ東京 レディースドッククリニック

当院では、医師・スタッフすべて女性による検査を行っております。
初めての人間ドック・婦人科検診で不安のあるかたも、お気軽にご相談・お問合せください。

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